書籍・雑誌

2009.05.13

風が強く吹いている@WOWOW

舞台版「風が強く吹いている」が、WOWOWで放送されるらしいです。うれしー。
この舞台は、2回ほど見に行きました。原作がすごくおもしろいっていう話を聞いていたのと、出演者につられて。原作を読まずにまず一回見て、最高におもしろかったので、劇場で原作を買ってソッコー読みました。そしたら原作がまたすっごいおもしろくて、、、。勢いでマンガも買ってしまいましたw。

お話は、ドロップアウトしたランナーと素人の集まりの弱小陸上部が箱根を目指すっていうものです。弱小チームがだんだん強くなっていくっていう話はありがちだけど、登場人物のキャラクターが魅力的だし、そもそも駅伝ていう題材が珍しいので、他とは一線を画しているっていう感じ。
原作も舞台も、箱根を目指す過程とか、実際に走ってるシーンとか、登場人物それぞれの背景とか抱えてるものの描き方がすごく丁寧で、どっぷり感情移入してしまいました。

舞台上で駅伝のシーンをどうすんのかと思ったんですが、舞台の中央にルームランナーを置いて、そこを箱根に見立てて出演者が走るっていう設定。言葉だけ聞くとギャグのようだけど、実際はほんとに走ってるかのように見えました。なかなか考えたなあっていう演出でした。

秋には映画版も公開されるらしく、、、これもまた楽しみ。小説が舞台になってマンガ化されて、映画にもなるって、ちょっとすごいよね。それだけ、お話がおもしろいってことなんだと思う。
舞台版のキャストって、ほぼイメージにぴったりだったんだけど、映画版はどうなんだろう。見てみないとなんともいえないけど、ハイジが黄川田くんじゃないのはちょっと寂しいかも。小出くんも好きなんだけど。

黄川田くんと言えば、仮面ライダー THE FIRST で1号ライダーだったわけですが、2号ライダーの一文字隼人こと高野八誠さんも、この舞台を見に行ったらしいです。同じ日じゃなくて残念っす(涙)。

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2008.10.02

たったひとつの冴えたやりかた

本屋さんに行ったら、改訳版が出ていてびっくり。なんで今なんでしょうか。

作者は、ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア。最初に読んだのが「歩いて帰った男」っていう短編で、すごい衝撃でした。その作風から、てっきり男性だとばっかり思っていたら、女性でまたびっくり。で、痴呆症のご主人を撃った後、自分も頭を撃って自殺したって聞いて、さらにびっくりした、という思い出があります。

この「たったひとつの冴えたやりかた」は、おもしろかったけど、ティプトリー・ジュニアの作品の中では、そんなに好きな方ではないかな。邦題がちょっと乙女ちっくな割には、けっこうシビアな話だったよね。かなり前に読んだんで、記憶が定かじゃないけど、「自己犠牲」の話だっけ?

他に好きな話は、コールドスリープで宇宙を旅する話なんだけど、題名忘れちゃいました。本棚を探してみたけど、すぐには見つからず。なんて題名だっけ?出てきたのは、最初の「たったひとつの冴えたやりかた」と「星ぼしの荒野から」だけ。くすん。仕方ないから、また本屋さんで探してみようかな。って、売ってるんだろうか。

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2006.09.11

アキハバラ@DEEP 原作

文庫本が出たので、原作を読んでみました。おもしろかったです。
読んでみてわかったけど、映画って、原作にすごく忠実に作ってあったのね。違うのは、ダルマが出てこないってことと、渡会藤子@寺島しのぶがオリジナルキャラだってことくらいかな。
あのいろんなダークで重い部分ていうのは、原作そのままだったのね。で、原作は、あんまりヲタクっぽくなかった。主人公が特殊なハンディを背負ってたり、舞台がアキハバラだったり、「ヲタクの世界」を描いてたり、みたいなそれっぽい設定にはしてるけど、お話そのものはオーソドックスな冒険活劇&青春群像劇っていう感じ。映画のヲタク臭の薄さっていうのは、原作から来てるんだなってわかった。
その分、テレビドラマ版が思いっきりヲタクっぽい。原作からダークで重い部分をとっぱらって、ヲタク臭を加えたのがドラマ版て感じかな。私的には、どっちの世界も好きなんだけどね。
で、どっちの世界にも共通してるのが「仲間」とか「大きな敵に力を合わせて立ち向かう」とかっていうところ。あと、ハンディを逆に強みにしちゃうとこ、とかね。やっぱ、そういうのがツボなのよね。

映画にあんまり人が入ってないっていう話なんだけど、たぶん、ターゲットがはっきりしないからじゃないかなあって思う。キャスト萌えな人には、吃音だったり、極度の潔癖症だったりっていう特殊な設定にひいちゃうとこがあるんだろうし、ヲタク的世界を期待してる人にはキャストがカッコよすぎたり、ヲタク臭があんまりしなかったり、っていうのが違和感があるんだろうし。
役者萌えで、こういう世界がけっこう好きな私にとっては、全然おっけーだったんだけどね。
だから、ちょっともったいない気がします。映画そのものはよくできてると思うもん。キャストも、主役も脇役もいい感じだし。あっという間に終わっちゃいそうだから、早めにもう1回見に行こうっと。

以下、ネタバレ

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