カノジョは嘘を愛しすぎてる
見てきました。TOHOシネマズ六本木ヒルズ。舞台挨拶つき。
面白かった。好き。
「the少女マンガ」っていう感じなんだけど、意外と自然で。カッコいいんだけど、そんなに押し付けがましくなくて。
「行間で語る」とでも言ったらいいのかな。言葉でそのまま語るんじゃなくて、表情とか、雰囲気とかで表現する、みたいな。
結果としての1つのシーンが切り出されていて、言葉がなくてもそこに至るまでのいろんなことがわかる、みたいな。
特に、秋がロンドンに行く日の朝。秋が床に寝ていて、床がビールやらつまみやら、ゲームやら写真やらでちらかっている。これだけで、何があったか、想像できるもんね。カットバック的に、あった事を映像にして流すよりも、想像する分、余韻があって切なかった。
小泉徳宏監督の「タイヨウのうた」って、悲しいシーンを積み重ねるんじゃなくて、楽しい場面を淡々と描くことで逆にその奥にある悲しさ切なさがこちらに伝わってくるような映画で、すごく好きだった。
だから、カノ嘘も楽しみにしてたんだけど、期待以上だったなあ。
○大原桜子ちゃんの声と亀田さんの歌には説得力があったよ。
○佐藤健くんのナレーションは、Q10もそうだけど、抑えたトーンがすごく好き。
○窪田くんの心也、いい役だったなあ。屈折したカッコよさのある役。窪田くんも表情だけで語る、みたいなのが得意な人だから、小泉監督が合ってる気がした。
心也が最初に登場するシーンでの窪田くんの表情が秀逸だった。
ヘリから一人だけ少し遅れて降りてきた心也が、先に降りてじゃれあっている秋とクリプレの3人を見る表情。ちょっと困ったような寂しいような、でも少しはうれしいような、そんな複雑な表情。
あの表情で、心也のいろんな気持ちが伝わってきた。
○舞台挨拶のクリプレ&秋が仲よさげで微笑ましかったです。
みんなで食事に行くっていう話題が出た時、窪田くんだけあんまり参加できなかったっていうのを受けて、健くんや翔平くんが窪田くんのことを「忙しい方だから」とから「働きすぎ」みたいに言ったのがなんかうれしかった。愛があるなあって感じたし、認めてくれてるんだなあって思えた。
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コメント
こんばんは。
いつも拝見させていただいてます。
やっぱり観に行かれたんですね^^
私も今日の初日初回を大阪で観ました。
予定にはなかったんですけど
『観たい!』っていう衝動に駆られて
娘と一緒にバタバタと(笑)
観に行ってとっても良かったって思います。
漫画原作のモノが多い今、
予想以上に良かったと思います。
音楽ばっかり考えてた高校時代を思い出しました。
長文失礼しましたm(_ _)m
投稿: tomotomo | 2013.12.14 23:04
tomotomoさん
こんにちは!
いつも読んでいただいてありがとうございます。
うれしいです。
カノ嘘、よかったですよね!
少女マンガ原作の映画って、残念な感じになってしまうことがあるんですが、
カノ嘘はそんなことなくて、すごくいい映画でしたよね。
音楽もよかったですよね。
最後の「ちっぽけなあいのうた」ジーンときてしまいました。CDほしくなりました。
私も高校時代のCRUDE PLAYのシーンを見て、高校時代を思い出しました。
最近は滞りがちなブログですが、懲りずにまた遊びにきてくださいね。
投稿: 沖野 | 2013.12.15 21:32