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2012.07.07

グスコーブドリの伝記

見てきました。丸の内ピカデリー。舞台挨拶つき。

宮沢賢治の原作をますむら・ひろしさんのの猫キャラクターでアニメ化した映画です。
主役のグスコーブドリの声を小栗旬くん。
相変わらずステキな声なんだけど、最初はあんまりブドリのキャラクターに合わないなって思った。最初に登場するブドリは子供で、小栗くんの声はステキだけど、落ち着いてるから。でも、物語が進むにつれてブドリも成長していって、途中からはちゃんとブドリだった。
ハガレン劇場版のアルフォンス・ハイデリヒっぽいまじめな研究者っていう感じかな。やさしい感じで、よかったです。

よかったと言えば、佐々木蔵之助さんが声を担当した人さらいのコトリがめちゃくちゃカッコよかった。見た目も声も雰囲気もちょうカッコよくて、私もさらわれたい(!)なんて思ってしまいましたw。

あと、ナレーションとクーボー博士の声を柄本明さん。これもまた味があって、よかったなあ。柄本一家恐るべし。

以下、ネタバレ。

お話はほぼ原作通りなんだけど、なんか消化不良というかもう一つっていう印象。淡々と話が進むんだけど、淡々としすぎていて冗長に感じた。
同じ小栗旬くんが主演の「キツツキと雨」とかも淡々としてるけど、それなりに事件があって盛り上がるところは盛り上がるじゃない?グスコーブドリはお話的には大事件がたくさんおこるのに淡々としすぎなんだよな。

ラストにしても、そう。
原作では、イーハトーブを救うためには誰かが最後まで火山のところにいなければならず、ブドリが自分から残って、死んでいくのよね。今回の映画ではその辺を曖昧な感じにしてある。確かに「自己犠牲」を必要以上に強調する必要はないと思うけど、それにしても淡々としすぎじゃないかなあ。

舞台がイーハトーブっていう岩手がモデルの場所だからかもしれないけど、東日本大震災とそれに立ち向かう日本がテーマになってるんだよね。そのテーマをあんまりドラマチックに描きたくないっていう意図があるのかもしれない。でも、映画はやっぱエンタテインメントであってほしいと思う。ますむら・ひろしのキャラクターとか、宮沢賢治独特の世界観とか、小栗くんの声とか、人さらいのコトリとか、一つ一つはすごくいい感じなのに、なんだかすごく残念な感じでした。

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