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2012.01.21

CUT

1月7日のことなんですが、「CUT」見てきました。シネマート六本木。監督と主演の西島秀俊さんの舞台挨拶つき。

映画好きで映画の未来を憂える男、秀二が、お兄さんが作った借金を返すために「殴られ屋」をやるっていうお話。
ほぼ全編、西島さんが殴られてるだけと言っても過言ではないのに、深くて、すごく面白かったです。


以下、内容にふれているので、たたみます。

映画が好きだっていうことと殴られるっていうことは一見かけ離れてるような感じがするけど、この映画の中ではすごく密接に繋がっていて、殴られてボロボロになって、でも何度も立ち上がる主人公が「映画」そのものを象徴してるんじゃないかと思った。
「映画のために死ね」。でも、「映画は死なない」。

殴られる最後の日、秀二は100発殴られる。そして、その100発殴られる間に、100本の映画のことを考える。映画のことを考えることで苦痛に耐えるかのように。
映画では、秀二が1発殴られる度に、殴られるシーンにかぶさるように映画のタイトルと監督の名前が表示されるのね。
殴られる度にボロボロになっていく秀二なんだけど、何故かすごく美しくも鮮烈なシーンでした。

出てくる映画は、見たことのある映画も見たことのない映画もあったし、知ってる映画も知らない映画もあった。ひとつひとつ追えなかったので、パンフレットを買いました。


舞台挨拶の時に、この映画の西島さんは今までとはちょっと違う、という話が出たんだけど、監督が言うには、それは西島さんの「新しい一面」ではなくて、西島さんの中に最初からあったもので、自分はそれを引き出しただけなんだと。
西島さん自身も、それは自分の「根っこ」にあるものだ、と言ってました。
ほんと、クールな先生や刑事でもなく、朴訥な警備員でもない西島さんだけど、すごく魅力的でした。
それは、アミール・ナデリ監督が西島さんの「根っこ」を引き出したからっていうのもあるし、主人公の秀二が映画好きな西島さんと重なって見えたからなのかなって思いました。
そんな西島さんは、映画を見ても、舞台挨拶の話を聞いても、ほんっっとに映画が好きだっていうのが伝わってくるんだよね。
MCのひとが、なんかの映画のタイトルを口に出したとたん、あれはすごくいい映画だったとか、あの映画は好きだとか、どこそこでやってるからぜひ見て、とか目を輝かせて言うんだもん。ちょうかわいかったです。

かわいいといえばアミール・ナデリ監督!日本の映画と西島さんが大好きなんだって。あと、日本のクッキー、特に鳩サブレが大好物らしい。映画館では気さくにファンの人にサインしたり、写真を撮ったり、とてもチャーミングな方でした。

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