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2011.10.23

キツツキと雨@東京国際映画祭

見てきました。TOHOシネマズ六本木ヒルズ。東京国際映画祭のコンペティション部門に邦画から唯一選定された作品だそうで。東京国際映画祭は、毎年何かしら見てるけど、コンペティション部門の映画は初めてだったり。コンペティション部門だと1000円なのね。なんかすごく得した気分です。
見終わった後、投票してきました。観客が5段階評価するんだけど、最高点つけてきました。おもしろかったもん。

監督の沖田さんは「南極料理人(感想はここ)」を撮った方です。「南極料理人」てすごく好きな映画で、その映画を撮った監督の作品に小栗くんが出るって聞いてすごくうれしかった。で、ものすごく期待してたんだけど、期待以上にいい映画だったです。
キツツキと雨は、岐阜県の山の中で木こりとして働く初老の男と、その山の中で映画を撮影する新人監督とのふれあいの物語。南極料理人もそうなんだけど、特に何か事件が起こるわけでもなく、淡々と、ほんとに淡々と物語が進んでいくのね。その中で、若者と初老の男とがふれあって、ちょっとだけ何かが変わる。
小栗くん演じる新人監督は自分に自信がない。役所さん演じる木こりは息子とぎくしゃくしてる。二人ともそれぞれちょっとした問題を抱えてる。その二人が、ほんとなら出会うハズのない二人が、偶然出会ってかかわったことで、ほんのちょっとだけど前に進めるようになる、というお話。

映画を撮る映画っていう二重構造と、映画なんていうものには全く縁のない無骨な男と気の弱い新人監督っていう取り合わせがなんとも言えないおもしろさを醸し出していて、ゲラゲラ笑うっていう感じじゃないんだけど、なんかおかしいのよね。そしてちくっとくるようなシニカルなシーンもありつつ、すごくほんわかした暖かい映画になってました。公開はまだまだ先なんだけど、おすすめです。

小栗くん演じる新人監督の田辺浩一は、八割方沖田監督だそう。
小栗くん曰く、もらった台本にやたら田辺監督の癖が書いてあってどういうことなんだろうって思ってたところ、衣装合わせで初めて沖田監督を見て、もろもろ納得したそうですw。

国際映画祭なので、上映前に沖田監督、役所広司さん、小栗旬くんの舞台挨拶。上映後は監督によるティーチインの予定が、急遽小栗くんも参加してくれました。ほんとの監督と、劇中監督によるティーチインですね(笑)。

以下、舞台挨拶とティーチインで印象に残った話をざっくりと。

○沖田監督は、東京国際映画祭ってことですっごく緊張して、緊張のあまり、映画祭用に新調したジャケットを電車の中に忘れちゃったそう。
 仕方ないので、六本木ヒルズの中でもう一回買ったんだって。

○役所さんの小栗くんのイメージは、やんちゃ小僧できかない子っていうものだったそう。
 でも、実際に共演してみたら、すごく大人で俳優として真剣にまじめに取り組んでいたのでびっくりしたんだって。
 で、すばらしい役者だと思うって言ってました。

○小栗くんの役所さんの印象は、いい意味で「普通のおじさん」。

○新人監督が映画を撮るっていうと、小栗くんの「シュアリーサムデイ」を思い出しますが、小栗くんは新人監督を演じてみて、共感する部分がたくさんあったそう。
 明日雨降らないかなあ、とか、もう帰りたいなあとか、「シュアリーサムデイ」の時も思ってたって。

○沖田監督は、なかなかカットをかけない監督だそうです。なので、役者さんたちは台本に書いてあることが終わっても、カットがかからないので、芝居を続けるしかなくて、必然的にアドリブになっちゃうことがけっこうあるんだって。
 キツツキと雨の中にもいくつかそういうシーンがあるそうです。
 これは書いてもネタバレにはならないかな。あんみつのシーンと、台本を取りに行くシーンは途中からアドリブになってるそうです。

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