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2011.10.29

アントキノイノチ@東京国際映画祭

見てきました。TOHOシネマズ六本木ヒルズ。東京国際映画祭の特別招待作品のひとつです。

おもしろかった、けど、、、あまり好きなタイプのお話ではなかったな。
でも、遺品整理の仕事の中身とか、人が死ぬってことはどういうことなのかっていうこととかを丁寧に描いていて、すごく興味深かった。
131分ていう長い作品だけど、冗長っていう感じはしなかった、私は。・・・あ、やっぱちょい長いかな(笑)。

好きなタイプの映画ではないけど、いろいろと見応えがあった。特に、主演の岡田将生くん。すごくよかったです。岡田くん演じる永島杏平は、いじめや親友の死が原因で「壊れてしまった」男の子。そんな男の子が、遺品整理という仕事を通して死と向き合い、自分と同じようにこころに傷を負った女の子とふれあうことで改めて生きようとする。
映画では、杏平の現在と高校時代とが交互に描かれていて、長島が「壊れて」いく過程と再生していく過程を対比させるような構造になってるのね。過去の杏平の繊細さや奥に潜む狂気、壊れた後の無表情な顔、それが最後には穏やかな明るい笑顔になる。岡田くんはそんな一人の人間のいろんなこころの動きを絶妙に演じ分けていて、ちょっと「凄み」がありました。
関目みたいなヘタレな岡田くんもいいけど、こういう難しい役の岡田くんて、ちょっと新鮮でした。

あと、杏平の友人役の染谷将太くん。ちょっとしか出てないけど、すごい存在感でした。染谷くん、ここのところすごくいい感じになってるよね。今が飛躍の時なのかな。

以下、ネタバレしてます。結末にも触れてるので、未見の方はご注意を!

人が死ぬっていうことはどういうことなのか描いているって書いたけど、文字通り人が死んだらどうなるかってことで、つまり人が死んで時間がたったらどうなるかっていうことなのね。蛆がわくとか、体液が流れちゃうとか、その辺が妙にリアルで(もちろん遺体は出てこない)、気持ち悪かったけど、むしろ切なかった。自分がもし孤独死したらどうなるんだろう、とか考えちゃったw。今からいろいろ整理しとこうかしらw。

松坂桃李くんは、杏平の友人役。杏平と同じ山岳部のメンバーで、こっちはいじめる方ね。しかも、性格がセコい。人の悪い噂を自分で流しておきながら、他人(杏平)が流したことにしたり、登山で落石させたのを人のせいにしたり。きわめつけは、登山の時に滑落しそうになったのを杏平に助けられたのに、下山してから自分が杏平を助けたかのように吹聴したりw。
殿や、僕せかの本田くんと違ってちょうヤなやつで、ほんとににくにくしかった。てことは、やっぱ桃李くん、うまくなってるってことなのかなあ。ただ、岡田将生くんとたいして歳が違わないハズなのに、大人っぽくて、若干高校生っていうのは苦しいかなって思ったw。

山岳部の顧問が、津田寛治さん。それはもう情けない先生で、ツダカンさん、さすがでしたw。
でも、この先生、杏平と松井が山で「蟻の門渡り」っていう危険なところへ行きたいって言ったとき、二人だけで行かせたんだけど、普通、行かせたりしなくない?滑落して死んだら自分の責任じゃん。のんきに写真とか撮ってる場合じゃないんじゃないのかって思いました。

最後、杏平がもう一度生きていこうとするきっかけになった女の子、ゆきは事故で死んじゃうんだけど、死なせる必要があったのかなって思った。この物語のテーマである「命をつないでいく」っていうのを強調するためには、ゆきを死なせる必要があったのかもだけど、ちょっとあざといって思った。結局ゆきの遺品整理をするっていうシーンを入れたかっただけなんじゃないのって邪推したくなったよw。

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