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2011.04.18

日本シアタースタッフ映画祭~「岳-ガク-」「八日目の蝉」~

日本シアタースタッフ映画祭っていうのに行ってきました。
「映画館スタッフの、映画館スタッフによる、映画館スタッフと観客のための“感動の”映画祭》」だそうです。初めて聞いた映画祭だったんだけど、今年で2回目らしい。二日にわたって開催されて、1日目が今後の期待作10選の紹介で、2日目が前年度のベスト10の発表と表彰式、という感じ。どちらも、映画館のスタッフの投票で決められてます。本屋大賞の映画版、みたいな感じかな。前年のベストっていうのはよくあるけど、今後の期待作10選っていうのが、おもしろいと思った。映画は予告があるから、映画館ならではの企画だよね。

私はその1日目に行ってきたんだけど、なんと、期待作ベスト10の中から「岳」と「八日目の蝉」の2作が上映されたのです。1日通し券が1800円なのに、公開前の新作が2本も見られるという、おもしろいっていうだけじゃなくて、とてもお得な企画でした。2本とも、すごくおもしろかった。ちょっとヘビーだったけどねw。
「岳」の主演は小栗旬くん、「八日目の蝉」は井上真央ちゃん。よく考えたら、花男コンビなんだよね。だからなんだよって話ですが。

「岳」は、オープニングの特別上映っていうことで、監督がゲストで来ての表彰式とプチトークショーがありました。小栗旬くんは高所恐怖症だけど、ロープが信じられれば恐くないって言ってたそうです。で、ロープを信じられるようになるまで訓練したそう。そして、山でのロケの時は、20キロくらいあるもろもろの出荷物をいつも自分で運んでたんだって。そんなの当たり前って思うかもだけど、やっぱ主演の俳優が、ロープを頼りにじゃないと登れないような山に行くのに自分の出荷物をちゃんと自分で担いで持っていくっていうのはえらいと思いました。
長澤まさみちゃんは、今回何回か山に登ったことでハマっちゃったそうです。何にどういう風にはわからないらしいんですがw。

期待作10選のイベントは、予告編を上映した後、期待作の中から何作か、宣伝関係の人が来てアピールしてくれました。予告編見てたら全部見たくなったw。とりあえず、来週「まほろ駅前多田便利軒」を見に行きます。
期待作10選は、↓。

岳-ガク-
八日目の蝉
アメイジング・グレイス
まほろ駅前多田便利軒
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以下、ネタバレありです。

岳-ガク-

おもしろかったです。そんで、こわかった、、、ちょう高いところにある岸壁にロープでぶらさがってコーヒー飲むとかあり得ないw。「よくがんばった」よね、小栗くんもまさみちゃんも。

お話は、ストレート。山岳救助隊っていうとちょっと特殊だけど、ざっくり言うと救助隊が遭難した人たちを助けるっていう王道ストーリーですね。でも、山岳っていう特殊な舞台なのと、主役の山岳ボランティア三歩のキャラクターが個性的で魅力的なので普通の救助物とは一線を画した映画になっています。
私は原作を読んでないので、三歩が原作のイメージ通りかどうかはわかんない。なので、映画だけの印象として、三歩っていう人はすごくひょうひょうとして明るくて、でも裏に悲しみをかかえてるっていうすごく魅力的な人物に思えましたよ。
小栗くんが今まで演じてきた中で言うと、ボンビーメンの小山一美が近いかな。小山一美にちょっとだけドリトル先生のテイストを足した感じ。映画の中で、遭難した人に心臓マッサージするところがあるんだけど、まさにドリトル先生でしたよw。

でねでね、まさみちゃんが救助に行って逆に遭難して一時心停止になるんだけど、ドリトル先生三歩が心マ+人工呼吸するのね。それ見て、きゃー、航一と里美がちゅーしてるーって思ってしまいました。バカなファンですみません。

岳って、今まで小栗旬くんが出た映画の中では、「普通の」映画だと思うのね。「普通の」っていう言い方はちょっとヘンかな。王道とか、そういう感じかな。今まで小栗くんが出た映画って、割と特殊っていうか変化球っぽいものが多かったと思ってるんだけど、岳は直球。映画そのものもおもしろかったし、私は好き。
正直、「TAJOMARU」とか、小栗くんはカッコよかったけど、映画としてはあんまり好きじゃないんだよね。だから、小栗くんがこういう映画に出るっていうのは素直にうれしいです。ちなみに、私の中では、小栗くん出演映画ベスト3は、キサラギ、ロボコン、クローズ。岳もその辺に入るかな。

ところで、、、最近の子役は侮れないっていう話をあちこちでしてますが、この映画も例外ではなく。お父さんと登山して、お父さんが滑落して亡くなってしまう男の子を演じている小林海人くん。芝居が達者で、もー。泣きながらでっかいいおにぎり食べるとことか参りましたよ。ただ泣いて食べるだけの演技じゃなくて、裏にあるいろんな背景とか想いとかを、おにぎり食べるだけで感じさせてくれるんだもん。すごいっす。

八日目の蝉

NHKのドラマ版は、録画したけど見てません。女の人が不倫相手の赤ちゃんを誘拐するっていうざっくりとしたあらすじだけ知ってるっていう状態で見ました。
重い話だけど、おもしろかった。そんで、井上真央ちゃん、すごかった。
真央ちゃん演じる恵理菜は乳児の時に誘拐されて4歳まで誘拐犯の女に育てられたために、トラウマを負ったっていう設定なので、いつもやってる明るく元気な女の子とは間逆というか、全くの別世界のキャラクター。実のお母さんを本当のお母さんとは思えないから懐くけない、甘えられない。そのせいで実のお母さんは悩んでヒステリーをおこし、そんなお母さんを見て「ごめんなさいごめんなさい」って繰り返すしかない幼少時の恵理菜。そんな状態で成長したので、笑っていいかどうかもわからないっていう複雑な女の子なのね。すごく難しい役だと思う。これを淡々と演じていて、でもクライマックスでは思いっきり感情を爆発させるという熱演でした。今年の映画賞、真央ちゃんなんか取るんじゃないかな、、っていうくらい。

共演者は、誘拐犯が永作博美さん、実のお母さんが森口瑤子さん、恵理菜といっしょにえりなが育った場所を旅するジャーナリストに小池栄子さん。この共演者のみなさんがまた達者で、すごくて。戦ってましたね、ストーリー上も演じるっていう上でも。

そしてほぼ女性視点の話だから出てくるのは女性ばっかりなんだけど、キーになる男性として、恵理菜のお父さん役に田中哲司さん、えりなの不倫相手に劇団ひとりさん。この二人がサイテーな男なのよw。
特に田中哲司さん。永作ちゃん演じる喜和子に嘘ついて不倫したあげく子供をおろさせるというね。しかも、奥さんにも娘の恵理菜にも何もできなくて、家庭崩壊しちゃってるという。田中哲司さん、この手のサイテー男はお手の物なので、サイテーなんだけど、ニヤニヤしちゃった。サイテーでも、相変わらずステキでした。

私は子供を産んだことがないので、母親の気持ちはわからないから、どの登場人物にも感情移入はできなかったのね。でも、現在と過去が入り混じって淡々と進みつつ、ぐいぐいひっぱるストーリーと、キャストの熱演に2時間半の長さでも飽きずにのめりこんで見ました。見終わった後はどっと疲れたけどねw。長いけど、見て損はないと思います。特に女性は。

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