Q10 #8
平太、また会おうね。
あー、すごい。やっぱ木皿さんすごい。
一番の敵は自分の中にある、この言葉の意味を、この時のオレはまるでわかっていなかった。
オレはそのことがわからず、取り返しのつかないことをしてしまった。
あの時、オレは恐怖で何も考えられず、Q10の手を離してしまった。
そうだ、永遠の別れになると知りながら、オレはQ10の手を、離した。
最終回に向かってQ10っていう物語が動き出した。加速して。意外だったんだけど、Q10との別れが最終回じゃないんだね。ってことは、なんとなく最終回はハッピーエンドなのかなって気がする。なんの根拠もないんだけど。
今回、主要キャストそれぞれが、ドン底っていうか、すごくダークな感じで終わったから、後は浮上するだけなのかなって。
教授が、Q10がいなくなる前にQ10にちょっと頼みたいことがあるって言ったのは、なんかあるんだよね、きっと。確か、Q10にはバックアップ機能があるって言ってたし。教授が時空を飛びまわりながら中尾くんに「中尾くん、力を貸して。Q10を取り戻すの」って叫んで、中尾は、それに応えて教授のところにやってきた。やっぱ、キーになるのは中尾なんだね。
教授が言った「Q10を取り戻す」って、どうするのかはわからないけど、教授だって科学者だし、(おそらく)中尾くんは未来のロボット開発者なんだから、きっとQ10を取り戻してくれるんだと思う。中尾が月子にもらったあのタイムマシンを使って過去に戻ってやり直すとか。
Q10の帰る家は、深井平太です。
うん、わかってる。
大丈夫、オレもそう思ってるから。
今日のQ10を見終わった後では、ただひたすら、ハッピーエンドを、、、みんなの笑顔で終わることを願うばかりです。
あ、影山は別だけどw。
そして、とうとうQ10が未来から送られてきた目的がわかった。やっぱり、目的は平太だったんだね。ま、平太がスイッチを押さなきゃなんないってわけではなかったみたいだけど。
富士野藤野月子っていうのは、ほんとは富士野藤野月子(福田麻由子)の名前じゃなかった、、、ってことは、平太の未来の奥さんが富士野藤野月子(前田敦子)ってことなんだよね。で、高校生の平太がいる時代にも富士野藤野月子はいるはずで、、、それが最後に平太が見た橋の上の女の子なのかな。
富士野藤野月子(福田麻由子)が持っていたアルバムの写真が、若かりしころの平太の奥さん=富士野藤野月子(前田敦子)ってことなんだよね、きっと。
でさでさ、平太は、将来の自分の奥さんに出会う前にQ10に出会ってしまって、それは、富士野藤野月子としての教育を受ける前のQ10なわけで、平太はロボットとしてのQ10に恋しちゃったわけで、、、。
いくらQ10と奥さんは同じ姿かたちをしてるとはいえ、この後、平太は、人間の富士野藤野月子を好きになれるのかな。ずっと、人間体の富士野藤野月子の中にあるQ10の面影を思って生きていくとしたら、平太も奥さんも辛いよね。
てか、未来が変わっちゃうじゃん。その辺、どう着地するんだろうか。タイムトラベルものの定石は、未来から来た存在が、過去の人間の記憶を消すっていうものだけど、、、。
ま、木皿さんのことだから、普通の着地点ではおさまらない気がするけど。
ところで、平太は橋の上の女の子を最初はQ10だと思ったけど、女の子が泣いてたのを見てQ10じゃないってわかったのよね。これ、ちょっとすごいって思った。Q10が自分の涙カプセルを取り出して、「Q10はもう泣きません」って言ったエピソードがこういう風に使われるとは。
Q10じゃない。
じゃ、誰なんだ。今の、誰なんだよ。
あれ、そういえば、小川先生の家にQ10を訪ねてきた月子って、富士野藤野月子(福田麻由子)じゃなくて富士野藤野月子(前田敦子)なんだよね?富士野藤野月子(福田麻由子)は前にも来たことあるから、しげさん知ってるだろうし。てことは、富士野藤野月子(前田敦子)はQ10のことを知ってるわけで、、、なんで知ってるんだ?未来の富士野藤野月子が、過去の自分になんかメッセージを残したとか?
ううう、わかんない。でも、こういうわかんないもどかしさも、好き。来週の最終回が楽しみ。ものすごく楽しみ。
木皿さんのすごさをあらためて思った8話だったけど、それと同時に佐藤健くんのすごさを感じた回でもありましたよ。
Q10が残していった映像に見入っている表情とか、見てるうちにだんだん涙が浮かんできて、最終的には流れ落ちる涙をぬぐいもせずに、かすかに唇を震わせてただただ映像のQ10を見つめてるところとか。Q10のリセットボタンを押した後の呆然とした表情とか。月子に「早く教授を戻せ」って言った時の、感情のない能面のような表情とか。教授にリセットボタンを押した時のことを話している、今にも消えてしまいそうな頼りなげな表情とか。喜怒哀楽がはっきりしてるわけじゃない微妙な表情をいとも簡単にみせられる(ように見える)。佐藤健、恐るべし、ですな。
ああああ。そして久保くんが大変なことに。
山本民子がいてくれてよかったと思う反面、なんでそこに平太がいないの?とも思ってしまう。Q10のことで大変なのはわかるんだけどさ。やっぱ、久保くんの側には平太がいてほしいよね。二人でバカな話、しててほしいよね。
だから、、、平太に会わないまま、久保くんがどうにかなっちゃうなんてことは、ないよね?だいじょうぶだよね?
最終回のいっこ前に集中治療室に入ったってことは、最終回にはよくなるってことなんだよね?そうだよね?
そうじゃなきゃ、机の上のものや、本棚のものや、いろんなものを叩き落して日記にひとこと「誰か助けて」って書いた久保くんの気持ちが切なすぎるよ。だから、このまま終わりじゃないよね?
それにしても、佐藤健くんもすごいけど、池松壮亮くんもすごいわ。ボキャブラリが貧困だけど、、、すごいわ。
久保くん、毎回ちょっとしか出ないのに、ものすごく印象に残る。存在感がハンパないです。
そして、久保くんが集中治療室に入り、平太がQ10のことで後悔の海を漂っている、まさにその時、影山は、まだうじうじと河合恵美子のことを考えている、と。
オレ、ダメかも。人として、相当ダメかも。
うんうん、そうだね。ダメだね。
平太とQ10の関係がすごくファンタジーなのと比べて、影山と河合恵美子はリアル。それこそ、「現実的」なんだよね。その対比がいいんだよな。
そして、ファンタジーな関係だろうが現実的な関係だろうが、好きな人を失ってしまったら呆然と映像を見ちゃうんだ。それが、「ぐずぐずで最低な高3」なんだ、と。
Q10、オレは今、繰り返し押し寄せてくる後悔の波の中を漂っている。
何かできたんじゃないか、いや、何もできなかった。
ほんとにあれでよかったのか、いや、あれしかなかったんだ
正解のない暗い海を、オレはつかまるものもなく、漂っている。
なんであの時何もできないとあきらめてしまったのだろう。
こんなに後悔するんなら、なんだってできたはずなのに。
なんでオレは考えるのをやめてしまったんだろう。
死ぬほど考えること、それが後悔しないたった1つのやり方。
○最初の方のシーン、平太のモノローグのシーンで、教授が「本当の敵は・・・」って言ってる時、富士野藤野月子(福田麻由子)は、ちゃんと後ろにいる未来から来た教授に向かって笑ってるのね。
タイムトラベルものは、やっぱこういうとこがなくっちゃ。
○「受験に役立つ有機デバイス理論」てw
○Q10の残していったものを大事そうに箱につめるしげさん、いいなあ。
○藤丘くんのお父さんが、ほんとのお父さんだったw
お母さんの入院費が必要だってお父さんに言われた後、、、藤丘くんがお店の金庫をじっと見てた時はドキドキした。結局何にもしなかったけど。
でも、藤丘くんは、お店のお金に手をつけるようなことするヤツじゃないよね?
○お家に帰るよ、って言われてからのQ10は、なんか普通の人間の女の子のようだった。
平太を見る表情が寂しそうで、切なそうで。
○「Q10」はチビ猫かもって、そう考えてみると、平太=佐藤健のQ10に対する接し方って、猫に対する接し方っぽく見えてくる。
「Q10」はぷちろーだった、みたいな。
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