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2010.11.01

Q10 #3

同じ風は二度と吹かない。その中でオレたちは生きている。

今回のお話は、過去のできごとは元にはもどせないっていう話。過去には戻れない、やってしまったこと、終わってしまったことは二度と取り返せない。人はそういう中で生きている、、、だから、取り返すんじゃなくて、それを乗り越えていかなくちゃいけない。
平太は高校一年の時の文化祭で、当時つきあっていた彼女とちょっとしたことで別れてしまった。それは、彼女と腕を組んで歩いているところを友達に見られるのが恥ずかしくて、彼女の腕を振り払ってしまうっていう些細なこと。でも、そのちょっとしたことで、二人の仲はこわれてしまった。もしかして、そんなことがなくても、二人は別れちゃってたかもしれないけど、、、。おかげで二人の心の中にはその出来事がずっと残ってた、と。

 文化祭は、普段忘れていることを思い出させる。
 二度と同じ風に吹かれることはないのだという、取り返しのつかないようなあのむなしい感じ。
 同じ風は二度と吹かない。柴田京子のことはもう好きでもなんでもないのに、見かけるたびに息が苦しくなる。
 取り返したくても取り返せないものがあるということを思い出して、そのむなしさで苦しくなる。

彼女、柴田京子は平太に腕を振り払われたことを取り返そうとしたけど、やっぱ、そんなことはできないわけで、、、。そんな彼女に、平太は取り返すんじゃなくて次に進むんだって言う。逃げてちゃいけないんだっていうことに平太は気がついたから。これって、富士野月子に「見てあげなよ」って言われたからだけじゃなくて、平太がQ10を見つけてQ10に恋することで少しずつ変わっていってることの現われなんだと思う。

 「オレたちがもう一度つきあえばそれで取り返したことになるのかな。
  きっとそういうことじゃないよな。そうじゃないってわかってるもんな。
  取り返すっていうのは、たぶん、次に行けるってことだよ」

Q10が燃えちゃったと思い込んで号泣してる平太に「だいじょぶですかー?」って言って手をのばすQ10、その手を握る平太。これは、平太とQ10の関係の象徴なんだよね。平太と柴田京子の関係がが手を払いのけることでこわれ、さらにもう一度手を払いのけることで終わったたことと対比させて、平太とQ10の関係が始まったことをあらわしてる、と。うまいなあ。
で、極めつけは、「風」ね。今回のキーワード、「同じ風は二度と吹かない」っていうのを連想させるような「風」っていう歌を河合恵美子に歌わせる。そして、その歌がバックに流れている時に、楽屋での平太と柴田京子のエピソードと、校庭で一人バットをふる小川先生を見せる、という。

でさ、柴田京子に語りかける平太っていうか佐藤健くんの表情!高校生の純粋さの裏になんともいえない色気と大人っぽさが垣間見えて、ぞくっとした。こんな表情もできるんですね(平太風)。

 夢を見た。Q10が人間でオレはロボットだった。
 なんで自分は人間じゃないんだと嘆いていたら、Q10がそばに来てこう言った。
 人間であるとかないとかそんなことはどうでもいいことだ。今、私も平太も人間になりつつある。
 誰かに心配されたり誰かを心配したりできる愛すべき人間になりつつある。
 それだけでいいじゃないか。
 Q10の言葉が優しくて、オレは夢の中でも号泣した。

今回はいろんなエピソードがあちこちにちりばめられてた。ドラマで直接語られたことも語られていないことも含めて、今まで起きたことととこれから起こりそうなことがたくさん。
そんで、そのそれぞれのエピソードがジグソーパズルみたいに1つにまとまって文化祭っていう絵になった、みたいな。

で、このドラマ、1話完結ではあるんだけど、ちゃんと一人一人の物語が継続して語られてるのがいいよね。メイン生徒(今回は河合恵美子)のエピソードはあるとしても、1話の藤丘や2話の中尾の「その後」がちゃんと語られてる。藤丘は相変わらず貧乏でヤバい仕事に手を出しそうになるし、中尾は2話で築かれた平太との関係性が続いていて、平太が自分にしてくれたことに応えようとしてるし。
そして影山と河合恵美子との距離が少しずつ縮まっている。。。

影山と河合恵美子のエピソードはほんわかしてていいよね。
今回この二人のエピソードは、間違ってることはちゃんと声に出して言わなくちゃいけないってテーマといっしょに語られる。
河合恵美子は、「自分はブスじゃない」っていうことを声に出して言おうとした。それは直接みんなの前で「自分はブスじゃない」って言うことじゃなくて、ちゃんと堂々とミスコンに出て、自分はこういう人間で、ちゃんとここにいるっていうことをアピールすることでみんなにそれを伝えるっていう。

 違うって言わないとまちがったことがほんとになっちゃうよ。
 自分で大声で言わないと。かわりに誰も言ってくれたりしないんだよ。
 だから、大声で言おうよ。私はキレイだって。
 他人にバカにされたっていいじゃん。そうじゃないって、大声で言おうよ。

影山は、自分の気持ちを隠すことをやめた。そして大声で「河合恵美子はキレイだ」って言った。自分は河合恵美子のことをかわいいって思ってるのに、それがうまく伝わらない。逆にからかわれてると思われてしまう。だから、自分の気持ちを隠すことをやめて、大声で言った。河合さんはキレイだって。

 「人もそれくらい簡単だったらいいのに。
  言葉も通じないし、抱きしめるわけにもいかないし。
  そんな時はどうすればいいんでしょうね」
 「最後は情熱よ。
  君のね、ここんとこがふつふつふつふつ沸いてきて、ポーンてフタが飛ぶのよ。
  それが相手にコツンてあたるの」
 「そんなにうまくあたります?」
 「あたることは考えない。ただただ飛ばすことだけを念じるの」

 カメラのフタを河合恵美子から影山に返すことで、影山に「もしかしてあたった?」って言わせるって、ちょっとできすぎな感じもあるけど、ここもうまいなって思いました。

○夜の看護婦w
 「夜の看護婦でぇーす」って言って入ってくる看護婦さん、見たかったなあw。

○影山がマジで河合さんのことをかわいいって思ってて、ミスコンの代表が河合さんがいいと思う人、っていう質問に思いっきり本気で手をあげるとこ、かわいかったw

○エネルギーにやられちゃうって、どういうこと?
 結局、月子とQ10の謎は今回も謎のままだった。
 月子が電話で話してる相手は誰なんだ、とか。
 次回はもう少し進展があるのかな。

○戦国カフェてw

○平太の胸の傷、中尾くんにとってはカッコいいのねw
 てか、自分の趣味でQ10に眼帯させるとか、ほんっとヲタクなんですねっ。

「深井だって僕のこと心配して走ってきてくれたじゃない。走っちゃいけないのにさ」
 中尾、いいヤツ。

○中尾を心配して走っていったり、病室で前夜祭やろうって約束したのに来なかったりする平太のことを想って、病院のベンチで寂しそうにする久保くん。
 平太はと久保くんはずっと「病気仲間」だったのに、平太だけ「普通の」世界に行ってしまいそうだからあんなに寂しそうだったのかな。
 平太と久保くんの関係がすごくいい感じで好きだから、、、このままこわれなきゃいいなあって思うけど。

「平太は終わるのが嫌いでさ、終わるのが恐いから、何かを始めるのが苦手で」
 平太のことは、なんでも知ってる久保くん。

○Q10、見たこと聞いたことを保存しておいて後で出力できるんだね、、、べんり。
 平太の「こんなこともできるんですね(棒読み)」っていうのがかわいかった。

○平太、藤丘くんのために、いちおう、全財産入れてあげたんだ。。。
 「人が踏みにじられるのはみたくないから」

○山本さんが河合さんに「もう着ないから」って貸した服って、前回、追っかけのボーカルの人の好みの服だった。
 こうやって前回の話とちゃんと繋がってるところがいいんだよなあ。

○職員室におはぎ持ってくるしげさん、かわいいw

○小川先生、高校のとき野球部だったのね。
 先生のせいで、甲子園いけなかったんだ。
 小川先生にとっても、取り返したくても取り返せないものがあった、と。
 甲子園予選のときにしちゃったミス。二度と取り返せない。
 でも、「恥ずかしくてとても生きていけないって思ってたけど、お前も私も案外生きていけたね」

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