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2007.01.09

成人の日コンサート2007

行って来ました。サントリーホール。まだ成人じゃないけど。・・・きゃー、嘘ですぅ、ごめんなさいぃぃっ。

さて。
この「成人の日コンサート2007」、第一部は、鍵冨弦太郎さんのヴァイオリンと連獅子。第二部が音楽物語「蝶々婦人」。これは、オペラの「蝶々夫人」から『音楽のエッセンスを抽出して語りとともに上演するオリジナル企画』(パンフレットより)ということで、ちゃんとしたオペラは二時間くらいあるそうなんですが、これは、1時間ちょっとの長さでした。各幕の最初に成長した蝶々夫人の子供が登場して、過去を回想しながら自分の想いを語る、というもので、この「語り」が小栗旬くん。なんで、「成人の日コンサート」を見に行ったか、というと、まあ、そういうわけでした。
小栗くんは、20年くらい前に、お父さんが舞台監督をやった「蝶々夫人」で、子役として舞台に立ったことがあるそうで、まさに、成長した蝶々婦人の子供っていうわけですね。
小栗くん、細身のスーツ姿で、えれーカッコよかったです。タイタスや間違いの喜劇の時も思ったんですが、舞台での立ち姿がすごくカッコいいっていうか、映えるんですよね。「語り」は、相変わらず癒し系の声で、でも、声色を変えたり少し強い調子で話したりするところは力強くて、さすがな感じでした。ただ、マイクの音があんまりクリアじゃなくて、ちょっと残念だったです。いつも演じてるような舞台とも、映画の舞台挨拶とも違う雰囲気なので、かなり緊張してるように見えました。あと、あんまり前面に出ないように、っていうか、ちょっと控えめな感じに見えたんだけど、気のせいかな。
で、今回の主役は蝶々夫人の佐藤しのぶさん。正直、生でオペラを見るのは初めて、っていうか、生じゃなくてもちゃんと見たことがなかったので、比較とかはできないんですが、すごくよかったです。佐藤しのぶさん、すごい迫力、なのに儚げっていう、矛盾してるようだけど、すばらしい蝶々夫人でした。なんか、途中で涙出て来ちゃったもん。蝶々婦人がいじらしくてかわいそう、っていうだけじゃなくて、なんか、もっと違うところで感動しました。

前後しますが、一部で登場した鍵冨弦太郎さん。若干20歳のバイオリニスト。ステキでした。曲目は、「バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番ホ長調BWV1006より「ルール」」、「 イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第6番 ホ長調 op.27-6」の2曲。2曲目が、テクニカルな感じで、すごくカッコよかったです。曲も人も。

というわけで、普段あんまり接することがない系のコンサートでしたが、すごく楽しくて貴重なひとときでした。

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